旅好きがうつ病になったので療養旅行に行ってみた

旅行好きがうつ病になったので療養旅行してみたうつ病

25歳までに47都道府県を制覇した濃い茶です。
無類の旅行好きの私ですが、うつ病の治療中に療養として旅行に行った時は
さすがに楽しむことができませんでした。

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旅行好きがうつ病になった

月1回のペースで県外への旅行をしています。
旅行の帰りに次の旅行の計画をたて始めるほどで、
旅行中毒といっても過言ではありません。

うつ病になると好きなことすらしたくない

うつ病になると無気力になります。
仕事、家事など「やらなければいけないこと」をやりたくないのはもちろんですが
自分の好きなことですら手につかなくなります。

私の場合手近な趣味は料理です。
仕事が忙しく疲れて帰ってきて21時。
そこから4品作るなんてこともザラです。
料理をすることでストレス解消になるのです。
しかし、うつ病の時は台所に立つ気力も湧きませんでした。

料理同様に、もう一つの趣味である旅行への欲求も全く起こらず、
家でひたすら引きこもった生活をしていました。

ものは試しに行ってみた

身体的にはだいぶ回復し、料理ができるようになってきた頃に治療の一環で夫からの提案で
九州の島への旅行へ行くことにしました。
主治医の先生に相談すると、「旅行はストレスがかかるので、少し早いかもしれなけれどどうしてもってことなら」
とあまり乗り気ではないながらもストップはかからなかったため決行することに。

1日目は朝3時に起きて空港へ行き、9時には現地のレンタカー開店と同時に出発
夜は21時までがっつり遊び倒す
これが我々の旅スタイルです。自分たちの限界に挑戦するもはやミッション化した旅行が好きです。

ただ、今回はハードなスケジュールは流石によくない、ということで
夜は毎晩同じ宿に帰れるようにしました。
これなら私が出かけたくなくなってもそのままホテルにいられるわけです。

うつ病で旅行に行くとこうなる

すぐに疲れる

とにかくやたらと疲れます。
引きこもりで体力が落ちていたこともあるのでしょうが、
全身に降りかかってくる疲れが尋常じゃありませんでした。

観光地1箇所まわるたびに、

はー、疲れたー

 

と車に戻って目を閉じてしまいます。

感動が薄い

綺麗なもの、美味しいもの、ワクワクするもの
いつもなら心が動くはずの瞬間に

綺麗だな、という感想はもつのですが

文字として脳内に浮かんでくるだけで心へ届かない感じ。
旅の醍醐味である「感動」が湧き上がらないのです。

全力で楽しめない

自分の体調への不安や、どうしても気が乗らない瞬間などがあります。
万全な時ならとても楽しめたであろうスポットが全く楽しめず
せっかく遠くまできたのに勿体無いなと思ってしまいました。

連れに心配させるのが申し訳ない

旅行を提案してくれた夫は、
とにかくこの旅行に関しては全て私の希望に応えることを最優先してくれました。

観光する時は
二人で一緒にまわるよりも、
各自が好きなようにまわるのが常で、相手のことは忘れています。

でもこの時ばかりは
私のことが見える範囲にいるようにしてチラチラと気にかけてくれていました。

私が見るからに疲れていると、

「次のところはやめて休憩しようか」と優しく声をかけてくれる
ようなところもあり、ありがたさの反面、せっかくの旅行なのに手放しで楽しむことができないことに申し訳なさを感じていました。

旅行してみた感想

旅行慣れしている人間でもうつ病の時は全くパフォーマンスが発揮できませんでした。

旅行自体に癒された、というよりは自分の回復状況を掴むことができました。
良い面は、概ね計画通りのプランで動けたので自分の感情コントロールはできるようになってきたということです。
悪い面は、大好きな旅行でここまで疲れて、楽しむのも難しいのだから完治までは遠いということです。

順調に回復しているもののもう少し治療に専念しようという決意を固めることができました。

うつ病治療中におすすめの旅行

やはりスケジュールに縛られない慰安旅行でしょう。
私がやったような充実感を求めるタイプの旅行はあまりお勧めできません。

オススメできない理由

  • 「スケジュール通り」ができないことで落ち込む
  • 人疲れによる消耗が激しい
  • 勿体無い、になることが多い

 

うつ病の療法の一環として、旅行自体は悪くない選択だと思いますが、
旅行の行き先や内容には考慮が必要です。

慰安旅行は、人気のない温泉地でゆっくり過ごす、が一番かもしれません。

コメント

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