【公務員のうつ病】休職した時なにしてるの?療養休暇90日の過ごし方

うつ病休職中の過ごし方うつ病

元公務員ベンチャーSEの濃い茶です。
公務員時代にうつ病になって休職したことがあります。

 

当時は限界で「もう家から出られない!」となるまで頑張ってしまった結果
療養休暇の最大日数90日間をフルに使って療養することに。

 

濃い茶
濃い茶

90日って長くない?何してるの?

自分がうつ病になる前は私もそう思っていました。

でも、実際に過ごしてみると90日は妥当な期間だと思い直しましたので
当時の過ごし方を振り返ってみます。

※ 厳密には休職ではなく、療養休暇という制度ですがわかりやすく休職という言葉を使います。

 

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休職1ヶ月目の過ごし方

1ヶ月目はひたすらケアすることに徹底しました。
最初の1ヶ月で、頭痛などの身体的な体調不良は概ね改善されました。

まずはとにかく眠る

心療内科の先生曰く、最も精神衛生上よくないのが眠れないこと。

確かにうつ病になる直前期はなかなか寝付けなかったり、夜中や早朝に目が覚めてまともに眠れていませんでした。

まずは眠れるようにしようという話でリフレックスという「抗うつ薬」を処方してもらいました。
睡眠薬、睡眠導入剤ではありません。
薬の作用でとてもよく眠れる状態になるそうです。

 

薬を飲んでみると、30分もしないうちに強い眠気が現れました。
そして気がつけば眠りについており、夫いわく、次の日の朝も死んだように眠っていたそうです。

その次の日。朝が来たことに気がつかず、知らないうちに夫が出かけていました。

私は人が動いたり大きな音がしたりするとすぐに目が覚めてしまうので、
こんなに眠れるのかと驚きました。

 

眠れるのはいいのですが、何しろ起きるのも大変です。
最初のうちは21時に寝てお昼の12時に起きるような生活でした。

そうこうしているうちに2週間毎日たっぷり寝ていると顔色が良くなり身体が整ってきます。

実家に帰る

うつ病の嫁と一対一で向かい合うのは夫にとって負担だろうと考え、
1ヶ月ほど実家に戻ることに。

夫は私と離れることをかえって心配していたため、結局私の実家から職場へ通ってくれていました。

 

うつ病を抱えている状態で誰かと一緒にいるのは苦痛になることもあります。

しかし、私の場合は父も母も現役で働いておりましたので日中はひとりでのんびり過ごせたので
そのあたりの心配もありませんでした。

実家の犬でドッグセラピー

実家では犬を飼っています。
小型犬のよく甘えてくる子です。

 

この時は私の様子がおかしいことがわかるのか、いつも以上に寄り添ってくれていたように思います。

動物ってなんでこんなに可愛いんでしょうね?

ペットによる精神療法は少なからず効用があると思いました。

寝て起きるのが精一杯

この期間はとにかくたくさん寝ていました。

何も気にせずただただ睡眠にエネルギーを注ぎます。

人間は寝ているだけでもエネルギーを使うんですよね。

 

特にこの時期は自分がうつ病になったショックをまだ受け止めきれていませんでした。

起きているとマイナスなことばかり考えてしまいます。

意図的に思考を止めるためにもひたすら寝ていました。

 

このような状況なので、
とてもじゃないですが最初の1ヶ月は何かをするなんてことは考えられませんでした。

 

休職2ヶ月目の過ごし方

好きなことをする

2ヶ月目ともなると、寝て起きてぼーっとするだけでは物足りないという欲求が出てきました。
無気力からの脱却です。

しかし、ここでいきなりアクセルを踏んで難しいことをするのは危険です。

好きなことならできるかもと思ってやってみても、
以前のように楽しめなかったり集中できなかったりもしました。

そこで落ち込んでしまいがちなんですが、

まあそんなもんだろうくらいの軽い気持ちでいることが大切です。

と言いつつも、これが難しいところです。

好きなことをやる

趣味の料理をやってみます。
料理する気力すらなかったところから、何か作りたい気持ちになれたので
1ヶ月の休息の効果を感じました。

やってみたかったことをやる

時間があるのでこの機会に前々からやってみたかったことをやることにします。
開脚できるようになりたい、と常々思っていたのでやってみることに。

一時期話題になったどんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法で実際にやってみたらこれまでできなかったところまで楽々足が開くようになりました。

創作活動をする

やってみたかったことをやるに含まれますが、「創作、表現」することに意識的に時間を使うようにしました。
小説を書いたり、落書きしたり、料理したり自分の内側から外側に吐き出して行く作業をすると
ストレス解消に良いんだとか。

体感として、うつ病になった時は自己肯定感がとても低くなっているので自分の手で目に見える成果を出せるという手応えを感じられるのとても良かったです。

 

旅行に行ってみる

後半になって、もともと好きな旅行に行ってみました。
2泊3日で九州(熊本、福岡、佐賀、壱岐島)です。

旅行が決まってもなかなか楽しみでワクワクするという高揚感がありません。
まさしくうつ病の状態だなと思ったのですが、行ってみたら楽しいかも。と考えてとりあえず出かけてみることに。

 

やはりいつものようには楽しめず、
すぐ疲れてしまったり、
綺麗なものを見ても心の動きが鈍くて感度が下がっていることを感じました。

旅行中は、流石に時期尚早だったかもしれないと思ったものですが
帰って振り返ってみるとやはり旅行はいいものだなという感想に落ち着きました。

ちなみに帰ってきてから数日は、その反動で気持ちが塞ぎ込みがちでした。

 

 

頑張り過ぎないこと

主治医に注意されたことなんですが、
元気になってきたタイミングが実は一番危険です。

「有意義な日々にしよう」みたいな目標を立てると達成できなかった時のダメージが大きく、
反動が出ることもあります。

うつ病になる人は真面目な人が多いので、無意識に頑張ってしまう方向に舵をきりやすいです。

たとえ好きなことであっても、意図的にサボらせるようにしましょう。

休職3ヶ月目の過ごし方

最後の1ヶ月は社会生活に適用する練習期間です。
2ヶ月が経過した時点で、3ヶ月後に継続して休むか復帰するかを職場に報告する必要があります。

 

正直、この時点では快復したとは言い切れず、不安がありました。

 

しかし私場合、うつ病の最たる原因は職場環境にあったため、

異動することで間違いなく改善される確信がありました。

 

4月に異動するためには2月の時点で復職していることが要件となっていたため、

少し無理してでも戻りたかったのです。

病院や職場からは無理せず休んでもいいんじゃないか、と言ってもらったのですが本気で職場を変えたかったため助言を押し切って復帰することに決めました。

 

起きる練習をする

社会生活になじむため、少しずつ起きる時間を早くする練習をします。
この時点で10時頃に起き出す生活だったので少しずつ朝型生活に戻します。
とにかく朝ちゃんと起きて出勤できる体制を整えていきます。

やり残したことを点検

そういえばやっておきたかった、ということがないか確認します。
やり残しがあってもいいんですけどね別に。

創作意欲が高い状態だったので、この時は牛乳パックで道具箱を作る、みたいなことをやっていました。
でも漫画読むとかアニメ見るとかなんでもいいと思います。

好きなように過ごしましょう。

始まってからのことは考えない

復職への準備というと、どうしても仕事のことを考えてしまいがちですが
絶対にそれだけはやってはいけません。

なぜなら考えてもいいことはないから。

それに、休職した時点で復職してすぐに仕事をやらせてもらえるわけではありません。
自分の仕事を肩代わりしてくれた同僚に申し訳ない気持ちになりますが、
そんなことを考えていてはまた鬱になります。

不安になってまた眠れなくなってぶり返しては元も子もありません。

来月からのことは何も考えずにひたすら好きなことをして過ごしました。

療養休暇の90日は長くない

いざ自分がうつ病と療養を経験すると90日間は妥当な期間でした。

人によってはこの期間で復帰するのが難しいだろうということも納得いきます。

 

自分が当事者になる前は、そんなに長い間家にいて何してるんだろう?と思ってましたが、

「何かする」状態に行き着くまでが長いのです。

 

まずはとにかく体を休ませて体の調子を整える。
それから心の栄養を蓄えて、活動できる土壌をつくる。

そうすると90日で長すぎるこということはないと思います。

 

私の場合、意地でも異動したかったので、療養を延長して休職に突入させることはありませんでした。
でも、まだ不安がある場合は、無理せず休職することも一つの勇気だと思います。

 

しっかり休んで心身ともに万全な状態になってから復職しましょう。

 

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