【転職成功】難聴の元公務員女子がベンチャーに転職できた話

キャリア

元公務員からITベンチャーへ転職が決まりました、濃い茶です。

濃い茶
濃い茶

人生初のシューカツでした!

一般的に難しいと言われている地方公務員から民間企業、それもベンチャー企業への転職に成功しました。

公務員でも公務員じゃなくてもキャリアチェンジを考えている方に少しでも参考になれば幸いです。

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県庁に就職するまで

茨城県で生まれ育ち、早稲田大学を卒業しました。

子供の頃から少し耳が遠く、

大学受験を控えた高校3年生から補聴器を使用し始めました。

スポーツトレーナーを志して大学行ったものの、難聴やその他の事情でそちらは断念。

そして教職を取ったものの学校教育の在り方に違和感があり、そのまま教員になることは違うなと考えました。

そして気がつけば大学3年生の夏。

「この後、どうしよう」

が就活時点での私でした。

地方のことを考えるのがすきだったので、

公務員に多少興味はあったものの積極的になりたかったわけではありませんでした。

県庁に入ったのは「とりあえず3年」

大学3年生の時は民間企業でインターンをしていましたし、普通の就活をするつもりでした。

でも、就活が近づくにつれて、

みんなで同じ格好して

用意された質問に上手に答える

この就活の気持ちわるさがどうしても拭えませんでした。

資格試験など勉強するのは得意だったこともあり、とりあえず地元に戻って地方公務員になることにしました。
通勤ラッシュが嫌いで東京に住みたくなかったというのもあります。

公務員試験の併願はしておらず、地元県庁の一本です。

これがダメなら親に甘えて5年生をやらせてもらおうと思っていました。

とんだ甘ちゃんです。

とはいえ、結果合格しておりましたので、

これもご縁だということでとりあえず公務員が決まりました。

県庁を辞めた理由

「とりあえず公務員」の期限を3年と考えていたこと、

公務員の間にやっておきたいことが終わったこと、
など環境が整ったので辞めました。

次に行くべきタイミングがきたと感じ、

半年前の10月に退職意思を上司に伝えました。

退職するまでの半年間は転職活動をしたり、プログラミングを勉強したりしていました。

あとは家族の事情もあってその半年間はそちらに専念していました。

転職活動

転職活動を2回にわけて行なっています。

就活をせずフリーランスを模索する期間も転職活動としてカウントするなら3回です。

フリーランスの間は、

今後の生き方を考えるためにフラフラしながら、
クラウドソーシングでライターのお仕事を中心に請け負っていました。

1回目は働きながら

退職の約8ヶ月前。

退職の意思を職場に出す前に転職サイトに登録して求人票を見たり、エージェントに相談したりして転職活動少しずつ始めていました。

新卒の時に民間就活を経験しなかったため、就活自体も初めてです。

初めてのことは勉強になることが多いです。

2回目は退職から2ヶ月後

退職から2ヶ月。

フリーライターという働き方が感覚的に少しずつ掴めてきました。
これを継続していけば、生活することは十分可能だという道筋も見えてきました。

しかし一方で、物足りなさを感じていました。
やっぱり私は会社、組織が好きだという思いが強くなります。

さらに、

この数ヶ月の間に、体感として急激に聴力の衰えがありました。

簡単に検査したところ、

聴こえる音の大きさは変わらないのですが、識語能力がだいぶ下がっていました。

識語能力とは、口元を隠して「あ」と言った時に「あ」と当てられるかどうかです。

補聴器を使い始めた頃は7割程度あったはずが、最近のテストでは2割切っていました。

さすがにゾッとしてしまいました。

さて、このままではまずいぞ。

人と話すのが好きなのにこれではコミュニケーションが取れないところまでいってしまうという危機感を覚え、社会に出ることを決めました。

転職活動の進め方

転職サイト

登録して実際に応募までしたのは次の3つです。

  • リクナビネクスト(1回目のみ)
  • キャリアトレック
  • Green(2回目のみ)

転職サイトはそれぞれ得意としている業界や転職の進め方なども異なります。
また、個人的にはウェブサービスとしての使い勝手も大きいです。

リクナビ系列は一般職の転職なら一度使ってみて間違いないでしょう。

いわゆる「転職活動」の雰囲気を一瞬でつかむことができます。

情報過多で疲れますので気をつけましょう。

キャリアトレックはアプリが使いやすいです。

ベンチャー、中小企業など少し面白みのある企業が多めです。

Greenはエージェントを挟まない企業とのやりとりのみなので、

全てのやりとりがスムーズです。

最終的に内定をいただいたのはGreenを通して応募した企業でした。

私の体感ですが、

Greenやキャリアトレックから応募した企業は、面接前に書類をほとんど読んでいないと思います。

面接一発勝負でいけます。

転職エージェント

初めての転職の時はリクナビエージェントを利用しました。
やはり最大手ということで、サービスは手厚いです。

色々とアドバイスをくれますし、

自分が考えもしなかった業界や掘り出し物企業をすすめてくれます。

ただ、注意して欲しいのは、

彼らはも自分たちの手柄が必要です。

受かりやすいところをすすめてくる可能性が高いです。

公務員にベンチャーは出してくれません。

私がエージェントだったとして絶対にすすめませんしね。

もし出してくれても、括りとしてはベンチャーですが、お堅い社風のところを出してきます。

個人的にエージェントはあまり役にたちませんでした。

でも、便利なところもありますし、

誰かに相談した方が独りよがりになりませんからうまく使い分けていくといいかなと思います。

エージェントも会社によって、

あとは個人によって千差万別です。

一人目のエージェントがイマイチでも

他の会社をあたってみるなど何回か試してみても良いでしょう。

転職活動の軸

転職するときは自分の人生全体を俯瞰する必要があります。

私の場合は、結婚しているものの夫からはやりたいようにやっていいよと言ってもらえました。

自分の人生を豊かにするために必要な手札は何か、

本を読んだり

人の話を聞いたり

ひたすら自問自答を繰り返したり

本気でそれだけを考え続けました。

東京へ行く

一度東京に出る覚悟を決め、首都圏内に絞って就活しました。
茨城から通えるに越したことはないけれど、通えなければしばらく別居生活をすればいいということで夫から理解を得ています。

業界・職種を厳密に絞らない

ほとんど絞っていません。
というのも私の特性として、「新しいことは何でも楽しめる」というところがあり
そういう意味では異動の多い公務員も向いてたと思います。

ただ、難聴のことがあってコミュニケーション能力の観点で人より劣る部分があるのでそれを補って余りある技術や知識を身に付けられる仕事をしたいと考えてました。

具体的に言ってしまうとシステムエンジニアですね。
未経験からのエンジニアを目指すステップアップとして、SIerに入るという手段もありました。

やはりベンチャーや中小企業だと人手が足りませんので、余裕のある大きなところで勉強、経験させてもらいながら次へいく。

これも一応候補にしていました。

IT関係を多めに見えていたものの、オファーがあって面白そうだと思えば業界問わずにいきます。
最終的に受けたのは人材系、障害者支援(就職支援)、EC、ITコンサルです。

オファーや興味ありをしてくれた企業だと面接に進めることが多いので、とりあえず面接するために少しでも面白そうだと思った企業に応募してみることもありました。

重視したのは社風と人、直感的におもしろそうか

業界・職種は絞りませんがどんな会社でもいいわけではありません。
というか「何でもいい」になってしまうと面接などで自分が苦しくなるので、何かしら軸を決めた方が楽です。

私はひたすら「人重視」を貫いてきました。
一緒に働く人がその会社の価値を決めますし、企業の成長性も見えてきますよね。
私は次の会社に生涯を捧げるつもりなど毛頭なく、独立も視野に入れています。
社員の裁量がどれだけ大きいか
やりたいことをやらせる環境にあるかを前提として見ていました。

難聴を理解してもらえる

難聴によるストレスが少ないことが絶対に譲れない条件です。

したがって、面接の段階で難聴のことを明らかにして進めました。

障害者手帳は持っていないので、一般枠ですし隠して入社することもできるでしょう。
しかし、難聴を隠して入ったところでいつかは話さないといけないし、それで不利益を受けるような会社なら入らない方がマシですよね。

そういう意味で、難聴という特性はこちらから企業を篩に掛ける良い材料になったと捉えています。

公務員が転職するときに面接で気をつけたこと

転職活動自体を楽しむ

多種多様な業界の人と話せる機会なんて早々ありませんよね。
いい社会勉強になるくらいの気持ちで挑んだので、失敗して落ち込むようなこともありません。

面接を重ねる上で自分でもわかってなかった思わぬ一面が見えてきたのは大きな収穫です。
あとは、いろいろ話をしているうちに、面接官から別の企業を勧められることもありました。

正しくは自己分析をしっかりしてから就活を進めるべきかもしれませんが、
意外と準備が甘くても得られるものはありますよ。

内定は出ませんけどね。

内定を得るだけが就活の意義ではないと考えています。

「選ばれる」ではなく「選ぶ」

企業に選んでもらいたい、と思っていい顔をしたり擦り寄るのはオススメしません。

私は就活というのはお見合いに近いと思っています。

お見合い写真や事前の経歴は書類面接だとして整えておくのが良いと思いますが面接の時は虚勢を張らずにありのままで挑むのがいいと思います。

中途採用の面接、特にベンチャーの場合は1対1ばかりです。
緊張するような機会もあまりないので相手との会話を楽しめばオッケーです。

その上で、その会社の傾向や社風を掴んで、自分が行きたいと思えるかどうかを見極めます。
とにかくこっちが選んでやる、という心持ちで全ての面接を受けました。

「元公務員」をメリットとして語る

私が公務員だったことは紛れもない事実です。

それに公務員の場合は、

人によっては予備校に通って時間(とお金)をかけて入念な準備をしてから入っているわけですから、

民間就職した人以上に積極的な理由でその道に入った可能性が高いのです。

少なくとも面接する企業側はそう思っています。

ですから、公務員として自分の得た経験を否定せず、ポジティブに変換するようにしました。

民間の方が思っているより公務員はしんどい部分があるので、その辺を愚痴っぽくならないように小出しにして行きました。

「災い転じて福となす」とまでは言いませんが、どのような状況でも自分の力で道を切り開ける人間だアピールできると公務員っぽくなくてプラスです。

マイナーポジションはそれだけで得する

公務員から民間へ転職する人間はそう多くいません。

さらにベンチャーへ行こうとするのは異色の取り合わせになります。
他の人が持っていない強みとしてマイナーポジションをとったと考えていきましょう。

ベンチャー企業は基本的に公務員と真逆の立ち位置ですから、
公務員のイメージと真逆をアピールしていけばそれだけで強い印象がつきます。

内定いただきました

自由気ままに面接を繰り返していたところ、無事に内定をいただくことができました。

6社目だったと思います。

そして初内定の会社にそのまま就職することに決めました。

この会社の場合は後日通知ではなく、その場で「じゃあ一緒にやりましょう!」と握手するパターンです。

私は面接4回目でしたが、人によっては6、7回面接を重ねていると聞きました。

ミスマッチを起こさないように、と採用にすごく手間暇をかけています。

 

1つ目の内定でそのまま就職しちゃっていいものなの?と思うかもしれませんが、
少しでも納得いかなければ次に進まないようにしていたからというのが大きいです。

 

自分を抑圧して、企業が欲しい人材になりきる面接をすれば内定を増やすのは難しくないでしょう。

でもそれって何か意味ありますか?

妥協ラインはあらかじめ決めておいて、決まったら絶対行くと思える会社以外は最終面接受けないようにしました。

フリーランスを挟んだのがよかった

2ヶ月間、就活を一切考えずにフリーランスでの生き方にコミットしたこと。

これが自信に繋がって、企業に迎合することなく主体的に転職活動することができました。
そこまで多くありませんでしたが収入もありましたしね。

茨城で公務員として働きながら東京で就活を続けると、体力的にも精神的にも追い込まれていて正常な判断ができなかったと思います。

公務員の転職活動について

経験的に、公務員だからといって極端に転職が不利になるとは思いません。

ただ、真逆の世界に行く場合は自分の軸がある人間だと説明できる必要があります。
転職活動する時は何のために転職するのかを徹底的に尖らせるのが肝です。

待遇をあげたいのか?
やりたいことがあるのか?
自分の人生の手段を増やしたいのか?
経験を積みたいのか?

それによって選ぶべき会社が変わってきます。

逆に言えばそこさえしっかりしていれば、

売り手市場ということもあり転職自体は難しくないはずです。

悩んでいる方はまず自分の軸を拾い出しをして、

叶えたい生き方を描くことからはじめてみてくださいね。

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濃い茶

地方公務員→フリーライター→ベンチャーで情シスしてます。
「茨城で暮らし、東京で働き、長野で遊ぶ」2.5拠点生活中。
両耳補聴器使用中、うつ病経験あり。

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