【五島列島】野崎島に世界遺産を見に行ったらシカと廃墟の楽園だった

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世界遺産登録勧告が発表されました!いやーおめでたいですね。
この時期が近づくと盛り上がる我が家です。

さて、登録勧告があることを見越して発表直前に、
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する資産の一つ
野崎島の集落跡がある五島列島野崎島にいってきました。

2018年4月下旬の現地の様子を交えてお伝えします。

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野崎島ってどこ

長崎県五島列島の北部です。
小値賀島を本島とする小値賀町になります。

野崎島の世界遺産

旧野首教会
「野崎島の集落跡」という資産です。

当時あった2つのキリシタン集落です。
一番のメジャーどころは旧野首教会です。

野崎島へ行こうと考える人の目的はほぼこれかと。 弾圧されながらもキリスト教を信仰してきた人々が生活を営んできたその集落全体を遺産のメインに持ってきてます。
ただ、遺産としてわかりやすいシンボルが教会なんですね。

野崎島にあるもの、いるもの

住民は1人

この島の住民票はたった1人、自然学塾村の管理人のみです。
実質無人島です。

自動販売機

島内唯一買い物ができます。

簡易宿泊所の中にあります。
コンビニはもちろん商店など買い物ができる施設は一切ありません。
必要なものは小値賀島で調達してから行きましょう。

シカときどきイノシシ

シカの写真1
この島にとにかくたくさんいるのがシカ。見渡す限りのシカ。
島全体に400頭いるらしいです。

当然ですが餌付けは禁止です。
そもそも人馴れしていないのである程度近づくと逃げてしまいます。

イノシシは足跡と落とし物しか見かけませんでしたが、遭遇することもまれにあるそうです。イノシシに出会ったらゆっくり後ずさりしましょう。

廃墟

野崎島の廃墟
世界遺産に含まれる集落跡ですね。廃墟です。
かつて人が住んでいた跡が荒廃した状態でそのまま残されています。

ガイドさんのお話によると、木造の建築物はたった数十年ですべて朽ちてしまうそうで。
家を型作っていたはずの木がなくなってもプラスチック容器やガラス瓶、陶器などは土に還ることなく、確かに人がここで暮らしていたんだなと感じさせてくれます。

簡易宿泊所

「自然学塾村」という休憩所兼簡易宿泊所があります。
林間学校施設のようなものです。
学生を授業の一環として受け入れるほか、一般の方も使用できます。
元は小中学校の木造校舎だったものを再利用しています。

野崎島に行くときはお昼ごはんを持ち込む必要がありますが、
この施設の調理場を使うことができるので、やかんでお湯を沸かせますし、
電子レンジもあります。

廃校になった木造校舎ですからいい味出してる、というところですが汚くはないです。ここに泊まれるかというのは人それぞれだと思いますが無人島ですからねここ。

設備

宿泊室、シャワー室、調理室(冷蔵庫、電子レンジ、鍋等調理器具)
寝具、シャンプー、洗剤あり。

ちなみに島内でキャンプができるのは、この自然学塾村の敷地内のみです。

料金

日帰り利用 1000円
※ツアー参加者はツアー代に休憩所利用費が含まれます。

宿泊利用 3500円
※ ハイシーズンは4000円~5000円。

楽しみ方

ツアーに参加する

おぢかアイランドツーリズム催行するツアーへ参加します。
時期によって参加できるツアーが異なります。

島を探索する

無人島を自分のペースで散策する。
こんなに楽しいことはありません。
誰もいない島に遺された廃墟と私とそしてシカ。

シカ

またシカって感じですけどね。とにかくひたすらシカがいるんです。

いわゆるゆったり島時間とはまた少しちがう独特の味わいがあります。

スケジュール

今回のスケジュールです。

23:45 博多港― 4:45小値賀島
【夜行フェリー太古】

7:25 小値賀島― 8:00野崎島
【町営船はまゆう】

15:10 野崎島― 15:30小値賀島
【町営船はまゆう】

滞在時間は7時間。長いような短いような。とりあえず1日島にいられます。

博多からの夜行フェリーで小値賀島に到着してから、
野崎島へ行く船に乗るまでの3時間。
こんな早朝にどうしたらいいの?ということですが、ご安心ください。

ターミナル内の男女別仮眠室で時間をつぶします。
夜行フェリーでの睡眠時間も4時間程度なのでとてもありがたいです。

仮眠室
畳に雑魚寝。毛布はあります。
夜行フェリーで眠れる人は眠れるかと思います。
利用する時は静かに過ごしてもらえるとねみんな快適に過ごせるんじゃないかなーと思います。
荷物整理とかちょっとしたゴソゴソでもこういうところでは気になります。

6:30になったら観光案内所が開きますので荷物を預かってもらいます。
この時に併設している売店も開くので、ここでお昼を買ってもいいですね。
菓子パン、お菓子、カップ麺は売ってます。

ここで買わないともうお昼を買う機会はありません。ご注意を。

 

小値賀港から少し歩いて「はまゆう発着場」へ。
少し分かりにくいかもしれません。

はまゆう発着所までの行き方

発着場

乗船したら乗船料500円払います。
ちなみにこの船は町が運営しています。
観光船ではありません。という事で、シーズンオフの秋冬は運休日がありますので旅行計画の際は運航日を事前に確認しておきたいところです。

はまゆうに乗って20分。あっという間に野崎島に到着です。

到着したらはまゆうで到着した人全員が簡単に注意事項の説明を受けます。

それからツアーに参加する人はツアーへ。
私は一番オーソドックスな「野崎島ガイドツアー」に参加しました。

野崎島ガイドツアー

港から集落に入ってすぐ、宮司の住んでいた邸宅から。
今年になって見学できるように整備したみたいです。

宮司邸宅

その後も集落跡の説明や島の植生などを聞きながら歩きます。今や主な住民はシカなので、植物たちもシカと共生していくために進化しています。

シカを不必要に驚かさないように気を遣いつつゆっくり小径をすすんでいきます。

集落の道

メインの旧野首教会へ。

旧野首教会
各自満足するまで外観の写真を撮ってから、
教会の中も見学できます。
内部も撮影自体はOKですが、ネット掲載はNGです。

教会の見学そのものはツアーへ参加せずとも可能ですが、
事前に連絡が必要です。

最後に休憩所となる自然学塾村へ向かって、休憩所の使用方法の説明を受けた後に解散です。

12時前に解散したので約3時間半のツアーでした。

ガイドはおぢかアイランドツーリズムの職員の方です。
ツアーの内容としては島の歴史や集落の在り方、
シカとの植物の共生などです。
それ以外にも野崎島や小値賀島について、
気になったことは何でも教えてもらえるのでツアーへの参加がおすすめです。

 

ツアーが終わって

それから帰りの船の時間までまだ3時間あります。
お昼は調理室でお湯を沸かしてカップ麺を。
なんだかもうカップ麺がやたらと美味しく感じました。
山の上で温かいものを食べるの美味しいんですよね。あれと同じです。

カップ麺はちょっと、という方もパンやおにぎりだけじゃなくて、
レトルト味噌汁とか持っていくといいかなと思います。

ただし、ゴミは持ち帰りです。

 

お昼を食べてエネルギーチャージしたところで
休憩所の畳で軽く昼寝をしました。
正直、夜行フェリー4時間睡眠と仮眠室2時間睡眠のあとに3時間歩いたので
とてつもなく眠いです。
一緒に来た人もお昼寝している人がちらほら。

お昼寝して回復したので残りの時間は
もと来た道を中心に写真を撮ったり廃墟をうろついたりしていました。
廃墟ファンならこれだけで十分時間つぶせます。

ファンタの瓶

そしてやはり五島の海は美しい。
野首海岸は海に入れます。
野首海岸

 

今回は行っていませんが、
主な見どころのうち、港から3.5キロ先に舟森集落があります。
一応片道90分ということですが、ガイド付きツアーでのみ行ける場所になっています。

あと、睡眠不足の状況から往復7キロ歩く覚悟がいりますから
無理せず身体と相談しましょう。

帰りも行きと同様、発着場ではまゆうに乗って小値賀島へ。

 

次に行くなら持っていくもの

ポケモンGO

湿地

ポケモン、出てきそうだと思いませんか。

野崎島はまさにポケモンの世界を現実にしたような景色が広がっています。
サファリパーク(出てくるのはシカだけですが)とか
ニョロモが出てきそうな小さな湿地とか
下から上に飛び越せない段差とか

ここでAR起動してポケモンGOやったら楽しいだろうなあ
というわけで、これから行かれる方はぜひやってみてください。

レジャーシート

ピクニックには絶好のロケーションです。
芝の上で心地よい風にふかれながら海を眺める。最高ですね。

ただ、シカさんの落とし物が避けようのないほど埋め尽くしているので
芝に直接腰を下ろすのはまず無理です。
レジャーシートさえあればお昼寝したいところ。

滞在時に気を付けたいこと

おぢかアイランドツーリズムに事前に連絡

渡航の7日前までに連絡するよう呼びかけています。
前もって連絡しておくと、運航状況の連絡も入れてくれますし
現地で迷子になって船に間に合わず置いてきぼり…
という最悪の事態を想定した場合も安心です。

おぢかアイランドツーリズム問合せ

渡航は自己責任で

この島は観光客のために整備された島ではありません。
「危険!立ち入り禁止」の看板もなければ、柵もありません。
何も考えずにふらふらしていると迷子になります(実際ちょっと危なかった)。

島への持ち込み・島からの持ち出しは厳禁

西海国立公園のため野生生物への餌付け、
動植物の持ち込み・持ち出しは一切禁止です。

服装

ガイドなしで行ける場所は、足場が不安定だったり、山道を入っていくようなことはありません。
本格的な山歩き装備まではなくても大丈夫ですが、舗装されていない平坦ではない道のため、歩きやすい靴は必須です。
また、多少なり虫はいるので、できるだけ肌の露出は避けるに越したことはないでしょう。

特に、どこにいても風が強くて寒いです。暖かい日でも防風対策をしっかりしていきましょう。
この日20度近くありましたが、本当に寒くて道中(特に朝のうち)は辛い思いをしました。

早めにいっておきたい

現在はツアーまたは個人で自由に散策できます。
世界遺産となることで、増加する観光客対策として今後規制がかかる可能性もあります。

 

まだしばらくは大丈夫だと思いますが
それでも野崎島への観光を検討している方は、
はやめに行っておくにこしたことはないでしょう。

かつて集落のあった無人島

集落跡という人の文化があったことを残す遺産にも関わらず、現在はほぼ無人島という独特の島です。
時間の止まった島、人の生活していた跡を覆っていく動植物たち。
他の島にはないこの独特の空気感、ぜひ一度味わってみませんか。

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濃い茶

地方公務員→フリーライター→ベンチャーで情シスしてます。
「茨城で暮らし、東京で働き、長野で遊ぶ」2.5拠点生活中。
両耳補聴器使用中、うつ病経験あり。

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